【立川】三喜電機（東京都八王子市、三田喜孝社長、０４２・６６５、４１００）は、仕事の
作業手順を写真や画像で容易にマニュアル化するソフトウエア「ビジュアル先生ＰＲＯ」を発
売した。
属人化しがちな個別の技能を分かりやすく伝える。技能伝承に取り組む中小企業に拡販する。
４ライセンスのＡパッケージが９万９８００円（消費税抜き）。

スマートフォンやデジタルカメラなどで撮影した写真や画像を編集し、コメントや矢印などを
入れて紙芝居形式で手順を示す。
原則、１作業につき１画面を作成し、作業が増えるごとにマニュアル画面を増やす。

作業者はタブレットやパソコンで画面を呼び出し、マニュアルを見ながら操作し、１作業が終
わればＯＫボタンを押して次の作業に移る。作業者が手順通りにやらなかった場合、マニュア
ル画面が次の作業を案内せずミスの防止に役立つ。エクセルデータへの出力もでき、これまで
使っていた管理シートとフォーマットを合わせやすい。

組み立て作業や製造ラインなどのほか、飲食店などのサービス業にも用途を広げられる。
重機や機械などの日常点検のマニュアルも作成できる。

ソフトが入ったＵＳＢを端末のポートに差し、インストールする。ＵＳＢはライセンス代わり
になりセキュリティーも確保する。基本ソフト（ＯＳ）はウィンドウズに対応。

三喜電機は、電気や機械設計をはじめプリント基板の実装、板金加工などのさまざまな受託生
産を手がける。５０代以上の熟練工の技能を若手に伝承するため自社のプログラマーがソフト
を開発した。